理事長あいさつ
Yoshino Junichi
私は、2020年7月より代表理事(理事長)を務めることとなりました吉野淳一です。これまで私は、北海道の精神科病院、精神保健福祉センター、医療系大学などに勤務してきました。 家庭生活総合カウンセリングセンターとのご縁は精神保健福祉センター時代に研修のお手伝いをさせていただいたことにはじまり、2013年からは理事として運営に携わってきた経緯があります。
家庭生活総合カウンセリングセンターは1964年に故佐藤八重子会長が札幌で家庭生活総合相談所を開設し、1970年には社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンターを設立、2013年4月に現在のような公益社団法人へと移行しました。 その間に、家庭生活カウンセラーの養成講座を道内の主要都市に整備して広くカウンセラーを養成派遣し、北海道や札幌市、北海道警察、北海道公安委員会、教育委員会などからの事業を受託して複雑化し多様化する社会からの要請に応えてきました。 それらは、現在の3級から1級までのカウンセラー養成講座や札幌はもちろん道内各地の相談窓口、北海道被害者相談室、教員免許状更新講習などといったかたちで現在に至っております。
このような歴史と実績につながる原点は、人々の困難の起点は家庭生活にありと見抜いた創立者であり初代理事長、初代会長の故佐藤八重子氏にありますが、その後の発展には故村田忠良博士、その後を引き継がれた傳田健三博士の多大な貢献があったことは忘れられません。 故村田先生の崇高な精神性は現在も北海道家庭生活総合カウンセリングセンターの精神的支柱となっていますし、傳田先生が精神医学的見地からの問題の見方を折に触れ説いてくださったことが相談対応の幅を広げてくれたと感じています。 また、前理事長であり北海道被害者相談室室長である善養寺圭子氏は、長年カウンセラー教育に打ち込まれ北海道各地にその教え子たちを送り出してこられました。かくいう私も善養寺先生に育ててもらった者の一人と自覚しています。 善養寺前理事長は、2014年10月、警察庁長官及び全国被害者支援ネットワーク理事長から「犯罪被害者支援特別栄誉賞」を受賞されたことに加えて長年の実績が評価され2018年には藍綬褒章を受勲されました。 今後も被害者相談室室長として、またカウンセラー養成教育の第一人者としてご尽力いただけることをたいへん心強く思っております。
2020年は日本中が新型コロナウイルスの感染拡大への取り組みを余儀なくされた年として長く人々に記憶されることになると思います。このような時期に歴史と実績のある公益社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンターの代表理事を務めさせていただくことは誠に責任の重いことです。 しかし、この時期であったことが単なる偶然ではないとするならば、これまでではない何かをセンターが模索し始めたと考えることもできます。 55年の歴史と実績を大切にしながら、これからの北海道家庭生活総合カウンセリングセンターを理事会はもとよりカウンセラーの方々や関係各機関の方々とともに考えていきたいと思います。皆様方にはこれまで以上のご指導とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
令和2年8月
養成事業
講座・面接相談やその他のお問い合わせは
カウンセリングセンター事務局
011-251-6408
受付時間 9:00-17:00
[日曜・祝日・年末年始を除きます]
3級カウンセリング研修講座
課目 | 時間数 | |
1 | 特別講義 | 2 |
2 | カウンセリングの原理 | 6 |
3 | 社会心理学 | 8 |
4 | 発達心理学 | 8 |
5 | 教育心理学 | 8 |
6 | 臨床心理学 | 8 |
7 | 家 族 法 | 6 |
8 | 生 活 法 | 6 |
9 | 教育原理 | 6 |
10 | 生涯学習論 | 6 |
11 | 社 会 学 | 8 |
12 | 社会福祉入門 | 6 |
13 | ボランティア概論 | 4 |
施設見学 | 随時 |
課目 | 時間数 | |
1 | 特別講義 | 2 |
2 | カウンセリングの原理 | 6 |
3 | 社会心理学 | 8 |
4 | 発達心理学 | 8 |
5 | 教育心理学 | 8 |
6 | 臨床心理学 | 8 |
7 | 家 族 法 | 6 |
8 | 生 活 法 | 6 |
9 | 教育原理 | 6 |
10 | 生涯学習論 | 6 |
11 | 社 会 学 | 8 |
12 | 社会福祉入門 | 6 |
13 | ボランティア概論 | 4 |
施設見学 | 随時 |
2級カウンセリング研修講座
課目 | 時間数 | |
1 | 特別講義 | 2 |
2 | 精神医学知識 | 8 |
3 | 精神衛生 | 8 |
4 | 家族療法 | 8 |
5 | 現代社会と健康 | 8 |
6 | カウンセリングのための人間学 | 8 |
7 | カウンセリング臨床論 | 6 |
8 | カウンセリング方法論 | 6 |
9 | 話を聴く上で求められること | 6 |
10 | 個人面接法 | 6 |
11 | 社会教育 | 8 |
12 | 教育社会学 | 6 |
13 | 特別支援教育 | 4 |
14 | 保 育 論 | 6 |
15 | 社会福祉援助技術 | 8 |
16 | 社会福祉制度論 | 8 |
17 | 障がい者福祉論 | 4 |
2 | ||
18 | 障がいを持って生きるということ | 4 |
19 | 犯罪被害者支援 | 4 |
施設見学 | 随時 |
課目 | 時間数 | |
1 | 特別講義 | 2 |
2 | 精神医学知識 | 8 |
3 | 精神衛生 | 8 |
4 | 家族療法 | 8 |
5 | 現代社会と健康 | 8 |
6 | カウンセリングのための人間学 | 8 |
7 | カウンセリング臨床論 | 6 |
8 | カウンセリング方法論 | 6 |
9 | 話を聴く上で求められること | 6 |
10 | 個人面接法 | 6 |
11 | 社会教育 | 8 |
12 | 教育社会学 | 6 |
13 | 特別支援教育 | 4 |
14 | 保 育 論 | 6 |
15 | 社会福祉援助技術 | 8 |
16 | 社会福祉制度論 | 8 |
17 | 障がい者福祉論 | 4 |
2 | ||
18 | 障がいを持って生きるということ | 4 |
19 | 犯罪被害者支援 | 4 |
施設見学 | 随時 |
1級カウンセラー養成講習
1級養成講習(1年目) | 時 間 | コ マ | |
輪読セミナー | 16 | 8 | |
ロールプレイ | 16 | 8 | |
事例ケース | ケース・育児問題 | 4 | 2 |
ケース・児童問題 | 6 | 3 | |
ケース・青年期問題 | 4 | 2 | |
ケース・老人問題 | 6 | 3 | |
ケース・家族問題 | 4 | 2 | |
合 計 | 56 | 28 |
1級養成講習(2年目及び3年目) | 時 間 | コ マ |
ケース研究 | 40 | 20 |
合 計 | 40 | 20 |
※上記の研修課目は、年間20時間(10コマ)を2年間受講する。
1級養成講習(2年目又は3年目) | 時 間 | コ マ |
ゆう子のケース | 4 | 2 |
グループワーク | 8 | 4 |
精神医学知識 | 4 | 2 |
法務知識 | 4 | 2 |
合 計 | 20 | 10 |
1級養成講習(1年目) | 時 間 | コ マ | |
輪読セミナー | 16 | 8 | |
ロールプレイ | 16 | 8 | |
事例ケース | ケース・育児問題 | 4 | 2 |
ケース・児童問題 | 6 | 3 | |
ケース・青年期問題 | 4 | 2 | |
ケース・老人問題 | 6 | 3 | |
ケース・家族問題 | 4 | 2 | |
合 計 | 56 | 28 |
1級養成講習 (2年目及び3年目) | 時 間 | コ マ |
ケース研究 | 40 | 20 |
合 計 | 40 | 20 |
※上記の研修課目は、年間20時間(10コマ)を2年間受講する。
1級養成講習 (2年目又は3年目) | 時 間 | コ マ |
ゆう子のケース | 4 | 2 |
グループワーク | 8 | 4 |
精神医学知識 | 4 | 2 |
法務知識 | 4 | 2 |
合 計 | 20 | 10 |
相談事業
家庭生活相談
当センターは昭和39年10月の家庭生活総合相談事業開設以来、 家庭生活にかかわる総合的なカウンセリングセンターとして 「健全な家庭づくりとこころの健康保持、心豊かな人生創造」 を実現するための様々な活動を続けて参りました。今後も 「21世紀をよりよく生きるために、健康な明るい家庭と、個人のその人らしい生活の創造」 を目標とし、事業を推進して参りたいと思います。
・カウンセリングセンターでの相談
・市役所本庁・区役所での家庭生活相談
・相談窓口へカウンセラーの派遣
啓発事業
広報誌「カウンセリング」
公開講演会
・一般公開講演会
・犯罪被害者等支援講演会
受託事業
こころの相談事業
DV相談事業ほか
沿革
年 | 出来事 |
昭和39年10月 | 創立:札幌市中央区南2条西2丁目道銀ご相談センターに 「家庭生活相談所」を開設 代表 佐藤八重子 |
昭和42年12月 | 機関紙「マリッジだより」を創刊 (後の広報誌「カウンセリング」) |
昭和43年 9月 | カウンセラーの養成を開始 「家庭生活カウンセラー養成講座」の開講 |
昭和45年 1月 | 札幌市中央区北4条西2丁目「上田ビル」に移転 |
〃 | 「北海道家庭生活総合カウンセリングセンター」に改称 |
昭和45年12月 | 社団法人に移行 理事長 佐藤八重子 就任 |
昭和53年 4月 | 札幌市内各区に「カウンセラーグループ」を結成 |
〃 | 札幌市内各区役所に「家庭生活相談窓口」を開設 |
昭和55年 5月 | 函館市に「家庭生活カウンセラー養成講座」を開講 |
昭和56年 5月 | 「家庭生活カウンセラー養成講座」を見直してカウンセラー1級・2級・3級に改正 |
昭和56年 8月 | 釧路市に「家庭生活カウンセラー養成講座」を開講 |
昭和63年 5月 | 「家庭生活カウンセラー1級養成講座」を開講 |
昭和63年10月 | 家庭生活1級カウンセラー対象の「指導課程」を開講 (後の「実務者研修」) |
平成 3年11月 | 札幌市中央区北2条西7丁目「道民活動センター(かでる2・7)」に移転 |
平成 9年 5月 | 北海道警察の要請により「北海道被害者相談室」を開設 |
平成10年 4月 | 理事長 善養寺圭子 就任 |
平成14年 9月 | 理事長 村田 忠良 就任 |
平成16年11月 | 日本精神衛生学会「土居健郎記念賞」を受賞 |
平成19年 3月 | 北海道公安委員会「犯罪被害者等早期援助団体」に指定 |
平成19年 8月 | 北海道の要請により「北海道犯罪被害者等総合相談窓口」を開設 |
平成20年10月 | 理事長 傳田 健三 就任 |
平成25年 4月 | 特例民法社団法人から公益社団法人に移行認定 |
平成25年11月 | 警察庁・全国被害者支援ネットワーク連名「犯罪被害者支援功労団体賞」を受賞 |
平成27年 8月 | 第一生命「第67回保険文化賞」を受賞 |
平成28年 4月 | 理事長 善養寺圭子 就任 |
令和 2年 7月 | 理事長 吉野 淳一 就任 |
令和 3年 5月 | 地方のサテライト会場における「オンラインによる養成講座」を開講 |
令和 3年 7月 | 後継者の育成を目的とした「犯罪被害者支援活動員候補者養成講座」を開講 |
令和 6年10月 | 「北海道家庭生活総合カウンセリングセンター」創立60周年 |